手術への理解を深めたい、そのためにもっと多くの手術を見たいという声をよく聞きます。そして、世の中が:DXデジタルトランスフォーメーションの流れになって、デジタル環境を使用した学習も広がりつつあります。そんな流れに乗って、このたび、HJSでは、手術動画の配信をすることにしました。
その理由は、コロナ禍でセミナーの延期が重なり時間ができた……というのもありますが、もっとも大きな目的は、手術屋として、先生方への「経験」のシェアができるのではと考えたことです。
アインシュタインも同じようなことを言っていますが
Knowledge is perception of knowledge.
Experience is what improves that perception, by making it more objective.
Wisdom is when, applying knowledge improved by experience, it leads to desired results.
よくわからなかったら適当にGoogle翻訳に入れてみてください。
結局、仕事、特に医療、さらには手術に必要なのは、知識と経験に裏付けられた「知恵」なのだと思います。しかし、近年は、初学者が手術の「経験」を積むことが難しくなり、手術に関わる「知恵」の構築ができにくい時代になりました。
手術動画を見ることが、知恵につながる「経験」を生み出せるのかはまだ確信が持てませんが、内容次第では、現時点でできる、「経験」 を積むためのハイエンドシミュレーションになり得るのではと考えて、今回の配信を決めました。
動画学習のアドバンテージとして、全体像の把握に有効なことが確認されています。たいして、手技の習得には「言語化」が必要であり、動画学習ではその言語化のインプットが十分にできないこともわかっています。すなわち、動画学習には、見ているうちにできる気になってしまうデメリットがあります。言語化できない手技は実際には再現できない、にもかかわらずです。
手技を教えるのに「見て覚えろ」とか言うと、理不尽だと感じる人たちが、喜んで動画を見て、できる気になってしまうのも、よく考えると不思議なことです。
今回の配信では、動画の中に活字を入れて、さらに言葉で解説を加えることで、手技の言語化を試みています。たとえば、「ここをこんなかんじで切る」のではなく、「付着部の右背側5mmのところを鋏で挙上しつつ切断し、尾側に剥離しつつ展開していく」など、実際の手術に実装できる「知恵」につながるインプットが、眼と耳からできるように工夫をしてみました。
これらの動画が、先生方の「経験」になり、ひいては知恵となり、多くの動物を救うことにつながりますよう、がんばって配信していきたいと思います。そして、ぜひ、一緒に手術をしているイメージで見てください。少なくとも手術の楽しさは十分伝えられるのではないかと思います。
HJS代表 手術屋 中島尚志
HJSストアにて絶賛販売中。 HJSストア(動画セミナー)
サンプル動画 こちらから動画がどのような構成でまとめられているかをご確認いただけます。基本的に前半は講義、解説を行い、後半は実際の術式の動画を術者の解説を聞きながら視聴していただく構成になっています。
HJS 動画セミナー Essential 小動物の手術手技
Case Based Approach
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本シリーズは動画のダウンロード販売ではございません。ご購入いただくと、動画が埋め込まれたウェブ上のページにアクセスするための小さなファイルがダウンロードできるようになります。適当なフォルダにダウンロードしていただき、そのファイルをダブルクリックもしくはブラウザの上にドラグアンドドロップしていただくと動画を視聴できるページにジャンプするようになっています。そのため、巨大な動画ファイルをダウンロードする必要もなく、ディスクエリアを大量に消費することもございません。
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2020年のYouTubeの仕様変更により、血液の描写、事故、怪我、手術シーンなどが含まれている動画が18歳未満視聴禁止(R18)の扱いになってしまいました。これはAIによる自動判定なので、不可解な判定になることもあるのですが、ここで扱う動画はほとんどが手術シーンであるため、R18の指定となる可能性が高くなります。R18判定を受けた動画は、商品の視聴ページに埋め込まれている動画を直接視聴することができず、そこからリンクされているYouTubeアカウントでの視聴となります。YouTubeアカウントはGoogleアカウントと等価なので、ご視聴にはGoogleアカウントが必要です。ほとんどの方はすでにお持ちと思いますが、お持ちでない方はGoogleアカウントを取得してから本商品をお買い求めください。Googleアカウントの取得は、Googleのウェブサイトから無料で行えます。詳しくはGoogleアカウントを参照ください。 すでにアカウントをお持ちでも、年齢確認のためにログインする必要があるため、IDやパスワードなどをご用意ください。
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『Essential 小動物の手術手技 Case Study』は、思うところがあって、3作目よりタイトルを『Essential 小動物の手術手技 Case Based Approach』としました。本シリーズの、臨床獣医師が「経験」 を積むためのハイエンドシミュレーションという位置づけは変えることなく続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
中島尚志