包皮転移による雄猫の会陰尿道瘻

「包皮転移による雄猫の会陰尿道瘻」
サイズ:200mm×200mm
20ページ
フルカラー印刷
2019年6月30日 初版
著者 中島 尚志 × 山内 昭
発行者 山内 昭
発行所 YIL出版
ウェブサイト https://yil.jp
印刷所 ヤマダスピード製版
Copyright (c) 2019-2020 Naoshi NAKAJIMA, Akira YAMANOUCHI
ISBN978-4-910237-13-8 Printed in Japan
定価:4,000円(税別)

【はじめに】より

会陰尿道瘻手術は、雄猫で頻発する解除不能の尿閉や、重度の尿道障害にたいして最良の選択肢となる。原法であるWilson の手法は、今日でも必要十分な効果を得ることができる優れた術式ではあるが、尿道断面が露出するために整容的でないこと、ときに開口部の皮膚に慢性炎症を惹起することが欠点である。

本書では、これらWilson の手法による術後合併症を回避することができる、包皮転移によるオリジナルの手技を紹介したい。この手法は座骨海綿体筋や陰茎脚の切断を必要としないために簡便であり、さらに、尿道の露出がないために術後合併症の発生率がきわめて低い優れた手技である。精緻な写真と、簡単ではあるが解説を加えたので、おそらく、熟練者ならこの本を傍らに手術を行うことが可能である。ぜひ日常の臨床でこの手技を使用し、雄猫の尿道障害を解決してあげてほしい。


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