犬の胆嚢摘出術 Billroth II法(+Braun吻合)による胃の再建術 犬の耳道亜全摘と耳道再建
「犬の耳道亜全摘と耳道再建」 サイズ:200mm×200mm 20ページ フルカラー印刷 2021年7月31日 初版 著者 中島 尚志 × 山内 昭 発行者 山内 昭 発行所 YIL出版 ウェブサイト https://yil.jp 印刷所 ヤマダスピード製版 Copyright (c) 2021 Naoshi NAKAJIMA, Akira YAMANOUCHI ISBN978-4-910237-17-6 Printed in Japan 定価:4,000円(税別)
【はじめに】より
外耳道炎- 中耳炎は犬で罹患率の高い疾患である。内科的治療に十分な反応がない例では手術が唯一の救済的処置となるが、実際には、不適切治療を漫然と継続されて、手術の適期を逃している症例によく遭遇する。臨床獣医師は進展を制御できない外耳道炎にたいして、より早期に手術の適応を考慮すべきであろう。
外耳道手術は、非可逆的病変を切除することによって外耳道炎の進展を抑制する手術であり、獣医学領域では、その病変の波及した程度によって切除範囲を決定し、切除が少ない順に、外側耳道切開術、垂直耳道切除術、外側鼓室胞切開術を併用した全耳道切除術などが提示されている。適期、適応をみきわめれば、全耳道切除術以外はきわめて良好に外耳道炎の進行を制御するが、手術時期を逸して救済不能な状況となったときに選択される全耳道切除術は、神経麻痺や重篤なフィステル形成などのリスクを伴う。筆者はこれらの合併症を回避するために、獣医領域で全耳道切除の適応となった症例には、オリジナルの手技である全耳道切除-耳道再建術、あるいは、水平耳道の深部組織が完全に変性していない症例には「耳道亜全摘術」を実施している。
本書では、耳道のアプローチ、展開、切除、そして獣医領域ではほとんど行われていない耳道亜全摘- 耳道再建までを写真で示した。症例は耳道腫瘍による閉塞からの慢性外耳道炎- 中耳炎であり、通常の外耳道炎よりも組織変性が少なく、きわめて理解しやすい写真を提供できたと思う。そして、この術式の概要を理解することは、垂直耳道切開術、垂直耳道切除術、全耳道切除- 耳道再建術などへの応用につながっていく。
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「Billroth II法(+Braun吻合)による胃の再建術」 サイズ:200mm×200mm 22ページ フルカラー印刷 2021年1月20日 初版 著者 中島 尚志 × 山内 昭 発行者 山内 昭 発行所 YIL出版 ウェブサイト https://yil.jp 印刷所 ヤマダスピード製版 Copyright (c) 2021 Naoshi NAKAJIMA, Akira YAMANOUCHI ISBN978-4-910237-16-9 Printed in Japan 定価:4,000円(税別)
【はじめに】より
医療などの非獣医領域のアカデミアでは胃手術はその切除域で分類され、再建法は切除域=残胃機能で理論的に決定される。獣医領域には胃手術の分類法は未だに存在せず、一般には再建方法で胃手術の区分がなされていることから、その手法や議論はまったく意味がない。したがって、本法を実施するにはヒトの医療における最低限の胃の運動生理学を理解しておく必要がある。どの部位を切除すると胃運動がどう変化するのかという情報を基に再建法を綿密にデザインしなければならない。
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「犬の胆嚢摘出術」 サイズ:200mm×200mm 22ページ フルカラー印刷 2019年12月4日 初版 著者 中島 尚志 × 山内 昭 発行者 山内 昭 発行所 YIL出版 ウェブサイト https://yil.jp 印刷所 ヤマダスピード製版 Copyright (c) 2019-2020 Naoshi NAKAJIMA, Akira YAMANOUCHI ISBN978-4-910237-14-5 Printed in Japan 定価:4,000円(税別)
【はじめに】より
近年、肝胆道系疾患が急増し、日本の獣医療でも重要なcommon disease のひとつになった。これら肝胆道系疾患ではときに胆嚢摘出が要求されるが、適切な手技で行なわれなければ生体に悪影響を及ぼすばかりか生命予後に影響することもある。
今日では、胆摘も特殊な手術から、日常診療のオプションのひとつになりつつある。胆摘は難手術ではないが、胆摘が要求される疾患の病態は実に多彩であるために、難手術になることもまれではない。実際に、予防的胆摘からときに致死的な状況での胆嚢炎、破裂、線維化、重度の癒着、拡大など、手術操作に迷いが生ずることも十分起こりうると思う。しかし、どのような状況下であっても、基本に準じた合理的かつ系統的な手技は、手術のリスクを最小限に抑えるためにもっとも有効な方法である。
本書では、胆摘の基本である「適切な位置での確実な結紮」と「アトラウマティックな胆嚢の剥離」を精緻な画像で解説している。この基本を確実に習得することが、肝胆道系の手術で最も重要なことであることを理解し、ぜひ術前には何度も見返して欲しい。
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